チラシ、ポスター、パンフレットの用紙サイズや種類、どう選ぶ?

チラシ、ポスター、パンフレットはすべて紙の配布物、掲出物ですが、用途や使用する場面によって用紙のサイズ、種類は異なってきます。ここでは、どのように用紙のサイズ、種類を選べばよいかご説明しますので、参考になさってください。

目次

チラシの用紙サイズや種類

チラシというと、手渡しされたり、何かの間にはさまっていたりするイメージがあると思います。あまり大きいものでは渡された時に困ってしまいますし、邪魔になってすぐに捨てられてしまっては意味がありません。逆に小さすぎて見にくかったり、情報が少なすぎたりしては役割を果たすことができません。チラシにちょうどよいサイズの紙を選んで、最大限のPR効果をあげましょう。チラシによく用いられるのは以下の用紙サイズです。

●A4サイズ

大きさは210×297mmです。ファイルや書籍、コピー用紙もこのサイズが多いので、店頭でもよく見かけるのでおなじみのサイズではないでしょうか。配布しやすく、カバンにも入れやすいため、新聞の折り込みやポスティングなどにもちょうどいい大きさです。さらに、3つ折りすれは封筒に入れて郵送ができるので、ダイレクトメールを送る際にも使えます。

●B4サイズ

大きさは257×364mmです。このサイズは折った状態の新聞紙と一緒なので、新聞紙の折り込みチラシを作成するならこのB4サイズがおすすめです。

これよりも小さいA5(開いた状態の文庫本サイズ)やB6(ハードカバーの単行本サイズ)は本の間に挟んだり、ショップで配布したりするチラシに用いられることがあります。「伝えたい情報をきちんと記載できるの?」と思うかもしれませんが、二次元コードをプリントしてWebと連携すれば、十分な情報を詰め込むことが可能です。小さな用紙でもデザインにこだわることで印象的なチラシを作ることができますし、費用の節約にもなります。

では、チラシにふさわしい紙の種類にはどのようなものがあるのでしょうか?

●コート紙

表面がツルツルしていて光沢感があります。発色がよいので、写真やイラストをふんだんに取り入れたい場合はコート紙を選ぶとよいでしょう。ただし、書き込みや押印には向かないというデメリットがあります。

●マットコート紙

光沢感を抑えるために、表面に艶消しのコーティングを施した用紙です。写真やイラストを載せる場合、鮮やかさは失われてしまいますが、ナチュラル感や高級感を前面に打ち出したい場合はマットコート紙がおすすめです。

●上質紙

コピー用紙やノートによく用いられているのがこの用紙です。コーティングしていないので、直接書き込んだり、スタンプを押したりするのに向いています。

ポスターの用紙サイズや種類

ポスターは室内だけでなく、屋外に掲示されることも多く、一瞬で人を惹きつけるインパクトが必須です。そのような特徴を考えると、ポスターはある程度の大きさが必要であり、発色が良く写真や画像をきれいに見せる用紙を選ぶ必要があります。まず、ポスターにふさわしい紙のサイズからご説明します。

●A3サイズ(297×420mm)、B3サイズ(364×512mm)以上を選ぶ

ポスターの役割は情報をわかりやすく伝えること、その情報に関心を持ってもらうことです。そのためには遠くからでもよく見えなければならず、ある程度の大きさの用紙が必要になります。ですので、A3サイズ、B3サイズ以上の用紙を選ぶことをおすすめします。駅構内のようなかなり広い空間ではB0 (1030mm×1456mm)、B1(728mm×1030mm)1、B2(515 mm×728mm)サイズなどの大きなサイズが用いられます。ポスターに小さい用紙が使われることはあまりないので、サイズの選択肢は多くはありませんが、用紙の種類の選択肢は逆に増えます。ポスターによく用いられるのは以下の用紙です。

●フォト光沢紙

表面に強い光沢がある用紙です。発色性がいいので、写真を使用したポスターに最適です。ただし、照明の加減によっては反射で見えにくくなってしまうことがあるので、作成前に掲示場所を確認しておいたほうがよいでしょう。

●フォト半光沢紙

光の反射を抑えているので目がチカチカせず、文字が読みやすいのが特徴です。耐水性が高いので、屋外での掲示にも向いています。

●コート紙

コート紙はチラシでよく使われる用紙で、ポスターに用いられるのは厚手のコート紙です。光沢があるので写真を大きく掲載するようなポスターは非常に映えます。また、フォト光沢紙よりも安く印刷できる場合があり経費節減に繋がるので、大量にポスターを必要とするなら、コート紙を使うことをおすすめします。

●ユポ紙

ユポ紙は石油からできる合成樹脂のポリプロピレンを主原料とした紙です。プラスチックのような特性を持っていて、強度が高く水にも強いので、屋外に掲示するポスターに向いています。水や雨に強い、破れにくい、燃やしても有害物質を発生させない、などの多くのメリットがありますが、価格が高いというデメリットもあります。

パンフレットの用紙サイズや種類

パンフレットはじっくり目を通してもらい、内容を理解してもらうためのものです。写真と文字を組みわせたものが多く、「見やすくてわかりやすい」ことが重要です。大きすぎて持ちにくい、小さすぎて見にくく印象が悪い、という状態だけは絶対に避けなければなりません。また「営業ツールとしてテーブルに広げて使う」のか、「持ち帰ってもらって家にゆっくり見てもらう」のかによっても最適なサイズは異なります。前者なら広げたときA3になるA4(210mm×297mm)、後者ならカバンに入れて持ち帰りやすいB6(128mm×182mm)やA5(148mm×210mm)がよいと思います。広報誌を作成する場合も、性質はパンフレットに近いので、同じようなサイズ、用紙を選んでおけば間違いないでしょう。多くの人の目に触れる場所に設置されることが多いので、すぐに気付いてもらえて興味を持ってもらえるよう、ある程度の大きさは必要です。

よく使われるのは以下の用紙です。

●コート紙

表面に薬剤を塗って光沢感を出しているので、発色がよく、写真や画像を美しく見せてくれます。写真が肝になる商品紹介や会社案内などのパンフレット、広報誌にはコート紙をおすすめします。安価なのでコスト削減になるというメリットもあります。しかし、指紋が目立つ、書き込みがしにくい、というデメリットもあります。

●マット紙

表面に艶消し処理を施し、光沢を抑えた用紙です。表面がツヤツヤしていないので、文字が読みやすく目が疲れにくい、というメリットがあります。また、落ち着いた雰囲気の印刷になり、高級感のある紙面になります。発色性も悪くはないので、写真や画像と文字をバランスよく配置すれば、非常に見やすいパンフレットになります。また、書き込みがしやすいので、パンフレットに申込書やアンケートを添付したい場合におすすめです。

まとめ

今回はチラシ、ポスター、パンフレットの用紙サイズや種類についてお話ししてきました。人に情報を伝えるという点は共通していますが、直接手に取るのか、野外で見るのか、じっくり見てほしいのか、一瞬で伝えたいのか、など、求めることによって用紙サイズや種類は異なってきます。ニーズに合わせて選びましょう。福岡市の「西日本高速印刷」は創業70年の歴史の中で印刷に関する豊富な知識、ノウハウを積み上げてきました。早さ、安さだけでなく印刷物を美しく仕上げることに重きを置き、お客様に満足していただける印刷物を提供しています。福岡市で信頼できる印刷会社をお探しの方は、当社にご相談ください。きめ細やかなサービスと印刷物の仕上がりには自信があります。